2009年6月3日水曜日

6月2日

■対話の文脈化、構造化

ダイアグラム提供:等々力氏

まずダイアグラムを用いて、デザイナー(企業)と消費者が、どのようなコミュニケーションをしているかを「デザイン言語」で確認をしました。

デザイン言語とは、モノの持っている「コンテクスト」=文脈というブラックボックスを言語化したものです。

E : Expectation Image = 期待するイメージ、人にどう見られたいか
D : Distinction = 風格
P : Practical Function = 実用的な機能、機能の再確認
T : Thoughtful Awareness = 配慮・思いやり、人・社会・環境への配慮
R : Intimate Reflection = 心への反映
S : Social Affirmation = 社会へのアピール、人と共有したい
F : Friendly = モノへの愛着、親密さの再確認
A : Experience Amplification = 経験・感情の増幅

現在、企業と消費者の密なコミュニケーションが求められています。

ユーザーを満足させるためのペルソナ手法は有効ではあります。
しかし、ユーザーの背景までも読みとらないとユーザーは満足しません。

またデザイナー、企業も消費者の一人です。
デザイナーもさまざまな背景に目を向け、それを読み取り関連づけることが必要です。



続いて、前回の課題「2000年代より以前のモノで現在も残るものを探し、以下の①過去、②現在、③未来の観点でデザイン言語の進化を解析する」の発表をしました。

今回は1950年代、1960年代①を担当したグループの発表です。

1950年代のグループは柳宗理の「Butterfly chair」、
1960年代①のグループは自動車の「MINI」をテーマに選んでいました。

どちらも有名ですが、あらためてそのモノが発しているデザイン言語を読み解くのは難しいです。

発売された当時のデザイン言語というか、価値は時代によって移り変わるものなんだと発表を聞いて感じました。デザインにも、時代背景は密接に関係していることがよくわかりました。



それから、原田研前の壁では1930年代から現在までのデザイン年表を作成中です!

横軸は時代背景などのカテゴリーにわけてあるので、出来上がれば関係性が見えてくるのではないでしょうか。ぜひ見に来てください。

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